改善

モラハラを受けた時の心のケア。心を癒しダメージから回復するために

モラハラは「魂の殺人」と言われ、ひどいときには人格崩壊をしてしまうほど被害者にとってツラいものです。

肉体的な暴力と違って、目に見えないため、どんな傷なのか、傷の程度や回復度はどのくらいなのかわからないので、心の傷の大きさははかりしれません。

本やネット、カウンセリングで「私はモラハラされていたんだ!」と自覚して、夫の改善や別居、離婚などをして、モラハラの問題は解決したと思ってしまいがちです。

しかし、「もう大丈夫」と思っても、ふとした時にトラウマに襲われたり、モラハラされていた時の感覚のまま・・・という状態になってっしまうことが。

その原因は、自分の心のケアをしていないから。

モラハラのない環境になったとしても、自分の心を癒せていないので、いつまでたってもモラハラにとらわれる日々を送ることになります。

モラハラを克服して、モラハラにとらわれない人生を送るために、自分の心のケアをすることはとても大切です。

今回は心が回復していく流れを段階別にお伝えしていきます。

モラハラを受けた時の心のケア。心を癒しダメージから回復するために

1.自分を責める

モラハラされない状況に身を置いたとしても、「自分にはもっとできることがあったんじゃないのか」「本当にこれで良かったのか」「相手に申し訳ない」と自責の念や罪悪感でいっぱいになります。

自分の努力や我慢が足りなかったとか、自分のせいで家族がバラバラになってしまったとか、父親を子どもから奪ってしまってしまったのは自分の責任だと自分で自分を責めます。

「自分が変われば元の関係に戻れる」と思い込んでしまいがちですが、この時期は間違った努力をしやすく、余計に相手との関係がこじれたり、モラハラの傷が深まってしまう可能性があるので注意が必要です。

2.よかったことを思い出す

モラハラされていた時の環境下でよかったことや相手の良かったところを思い出す。

モラハラのない環境に身を置いたことで、ぽっかり心に穴の開いた喪失感のようなものが生まれ、相手のことが恋しくなったり、「やっぱり私しかあの人のことをわかってあげれる人はいない。」「私のことをわかってくれるのは、あの人だけ!」と思い込んで、元の環境に戻りたくなる気持ちが強まります。

よかったことを思い出すからといって、全てがよかった、あなたにとって良い環境であったわけではありません。服でもお菓子でも芸能人でも好きな時はどハマりしますが、後になって振り返ると「なんで、そんなに好きだったのか?」とわからないことってありませんか。

人は良いものでも悪いものでも、どんなものでも失ってしまうと残念に思う気持ちが芽生えます。

この時期、相手に連絡をとりたくなったり、相手から連絡があると心が揺らいでもとに戻りたくなります。

この時にあなたは今までのような、相手の顔色をうかがって気疲れするような生活を今後もずっと続けたいでしょうか。それを良く考えてみてください。

囚われているものが、自分が望む生き方に本当に必要なものなのかを見極める必要があるでしょう。

3.相手を責める

加害者に対して強い怒りを感じます。今までフタをしてきた憎しみや怒りの感情が溢れて相手を責めます。

モラハラは信じて結婚した相手からの裏切りともいえる行為です。そのため、人間不信・男性不信になってしまいがちで、周りに対しても攻撃的になりやすい時期です。

人間関係にヒビがはいったり、状況も悪化しやすいので、あなたの周りの家族や友人にイライラをぶつけてしまっていないか自分自身の言動を振り返ってみるのがよいでしょう。

あまりにもイライラが抑えられなかったり、気持ちが不安定で自分でどうしようもできないときは心療科やクリニックを受診して専門医に相談したり、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。

モラハラされていたことを繰り返し思い出す

モラハラされていた当時のことを何度も繰り返し思い出す時期がきます。

モラハラされていた日常が頭の中で動画で流れていて、それを観客として見ているような感覚です。

モラハラされていたことを何度も思い出すので、イライラしたり悲しくなったりを繰り返します。元に戻って、自分を責めたり、相手を責めたり、相手が恋しくなったりする感情も繰り返し出てきます。

悲しむとき

モラハラされたことで「自分の人生は終わった。」「私が好きだった彼は嘘だったのか・・・」など自分の思っていた人生やパートナーへのイメージが歪んでいたものだと気づいて人生を悲観したり落ち込みます。

また「自分にひどいことをしていたのが最愛のパートナーだった」と受け入れがたい事実に向き合うとてもツライ時期になります。

この時期は悲しむだけ悲しみましょう。私も苦しくて、ツラくてたくさん、泣きました。

泣くだけ泣いて、苦しむだけ苦しんでもがいて、落ちるところまで落ちるとあとは上がっていくしかありません。

ただ、あまりのツラさにうつ病になってしまう場合もあるので、やる気がおきなかったり自分の体調がおかしいと感じたらクリニックを受診してくださいね。

前を向いて歩きだそうとする

今までの心の経過を行ったり来たりして少しずつ心が回復してくると、その兆しで

自分の将来のことが考えられるようになる

相手と別れるのは仕方がなかったこと

ここで決別して、モラハラのない人生を歩むことを決断できたなど

自分でモラハラの経験に対して意味づけがもてるようになります。

心のケアは長丁場です。また良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら心は回復をしていきます。

専門家など周りのサポートを活用しながら、心のケアをしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

モラハラを受けた時の心のケア。ダメージから回復するために心の回復の流れをステージ別でお伝えしました。

あなたの心を癒すために心のケアをするのはあなただけのためではありません。

モラハラにとらわれず負の連鎖を断ち切り、あなたが幸せに生きることができれば、お子様であったり、ご家族や友人、職場など周りの人にもいい影響ばかりです。

今までのモラハラを受ける中で、自分のことが後回し、自分のことなんてどうでもいいと思ってしまうのが当たり前になっていたのを改めて、自分ファーストでまずは自分の心のケアを優先してみてくださいね。

 

 

 

 

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