夫から「お前は、俺にモラハラしてる!」と言われた。
たしかに、些細なヒステリーに怒ってしまうことがある。
自分で感情のコントロールができないことがあった。
でも、まさかそこまで夫を追い詰めていたなんて・・・
と自分を責めてしまっているあなた。
どうにか自分を治さないとと奮起してみるものの、なかなか上手くいかない。
それの時に考えてみてほしいことがあります。
本当にあなたはモラハラしてるんでしょうか。
今回はモラハラを治すのは自分でできるか?夫からモラハラと言われた私の経験談についてお伝えします。
モラハラを治すのは自分でできるか?夫からモラハラと言われた経験談
夫婦喧嘩の度に精神的虐待をしていると言う夫
夫婦喧嘩の度に言われる虐待発言。
「お前は俺に精神的虐待をしている!」
結婚生活中、私は何度も何度も夫からこの言葉を言われました。
そして、「俺がこんなにお前のことを考えているのに、お前は俺を責めることばかり言う。一体なんなんだ!ふざけんな!お前頭がおかしい!」と激怒されました。
私にも言い分はありましたが、口が達者な夫には言っても全く取り合ってもらえません。
当時、言葉こそ知ってるものの、精神的虐待なんて自分に関係のないものだと思っていたので、その意味がよくわかっていませんでした。
ただ、虐待と言われてしまうようなことを自分はしているんだ・・・とショックと夫への罪悪感でいっぱいになりました。
カウンセリングに通う
普段は冷静な夫が
「俺はこんなに頑張っているのに、お前は俺を傷つける!俺をいじめるな!」と凄まじい勢いで怒るので
「自分が悪い」
「とんでもないことを彼にしてしまったんだ。」
と思い、ひたすら夫に謝りました。
そして「大切な人をそんなに傷つけて、自分はなんてダメな人間なんだ」と自分を責めてばかりでした。
それでも、また夫にある日突然、怒ってしまう。怒りが抑えられない。
一向に改善しない
カウンセリングへ行って「すぐに怒ってしまう自分を治したいけど、治せない。どうしたらいいのか、分からない」と相談しました。
その後、定期的に通いますが、なかなか改善を実感しません。
カウンセリング同席した夫は
「自分はこんなに嫁のためを思って、耐えているのに嫁は全く改善しようとしない。」
「親の育て方が悪い。嫁の親は毒親」
ということを先生によく言っており、そんな発言を聞くたびに非常に落ち込みました。
時には夫から
「カウンセリングに行ってるのに改善しなくて、本当に悪いと思っていないだろう!」と言われたり、
「なんで変わらないんだ!」と責められたり、
カウンセリングの度に話した内容を夫に全て報告しないといけなかったりと
次第にカウンセリングに行くのが気が重くなっていきました。
妊娠中に離婚宣告
カウンセリングに通いだして1年経過した頃に、妊娠します。
カウンセリングを受ける中で、無理していい人になろうとしていたことに気づきはじめました。
結婚生活の中で家事や仕事など、一人で無理しすぎていて、肉体的にも精神的にもパンク状態で疲れ切っていたことを自覚します。
その矢先、夫婦喧嘩がきっかけで夫から「お前のせいで、俺の人生はめちゃくちゃになった。俺は人生やり直す」と離婚・中絶宣告を受けました。その後、すぐに家を追い出される形で別居、離婚に至ります。
自分がモラハラの被害者だったと気が付く
別居後、精神的虐待をしている自分を治すためにはどうしたいいのか解決方法を探している中で、「モラルハラスメント」という言葉に出会います。
「自分を治さなければ!」とモラルハラスメントの専門書を読んでいて、驚きました。
私は自分のことをずっとモラハラ加害者だと思っていたのですが、モラハラ専門書の被害者の特性や事例にあまりにも自分と重なる部分があまりにも多く、「私が悪いはずなのに、どうして被害者の内容に当てはまるの?」と非常に困惑したことを覚えています。
モラハラに気づいても洗脳はなかなか解けない
別居後、出会った方から一様に「夫がおかしいんじゃない。」と言われますが、
当時の私は
「自分がいけないんです。自分が至らない妻だから、夫を怒らせてしまってて、夫は悪くないんです。良いところもあるんです!」と言って、自分の非ばかりを見て夫にも問題があったなんて全く思いませんでした。
今、思えば典型的なモラハラ妻の言うことだったとわかりますが、当時は洗脳されていて自分では自分がおかしいことに全く気が付きませんでした。
別居していても、モラハラされていたことを自覚しても、その場にいない夫にコントロールされている洗脳状態は1年以上続きました。
教訓
お前がモラハラしてると言われても自分を責めすぎないで!
モラハラ夫は自分こそが被害者だと言います。
そして、「お前こそが俺にモラハラしている!」と責め続けるのです。
私の場合は精神的虐待でしたが、精神的虐待もモラハラもほぼ同じ意味。
日々のモラハラで自尊心がズタボロだと、「自分がいけない」と思いすぎて、真実が何かがわからないまま夫の言ったことが真実だと思い込んでしまいます。
一方の発言だけを鵜呑みにしている状態は、問題の解決とはかけ離れた方向にいってしまう危険があります。
客観視することが大切
モラハラは夫婦のパワーバランスが対等ではありません。
いつも夫に従ってばかり、気を遣ってばかり、自分が我慢していることが多い、自分の意見が通らないような場合は、夫から言われたことについて「そういう面があるのかもしれない。」と素直に受け入れる一方で「本当にそうなんだろうか。」と疑うことも忘れないでください。
自分では判断できない時は、誰か友達に相談してみたり、カウンセリングを受けたりして、第三者からの意見を聞いてみましょう。きっと客観的な視点を得られるはずです。
自分に焦点を当てる
私の場合、モラハラによって、より拍車をかけて事態が悪化したかもしれませんが、夫だけが100%悪かったとは思っていません。自分にも至らない点が多くありました。
もともともの自尊心が低かったり、アダルトチルドレンだったり、HSPだったりなど。
また、男性心理を理解していなかったり、重い生理痛やストレス対処が不十分だったりと、数えだすとキリがありません。
ひとえにモラハラといっても、夫婦、家族、こころ、生活環境、体調、男女の違い、仕事など様々な要素が複雑に絡まり合って、問題が発生していることがほとんどです。
夫の問題ばかりに着目して、責めているだけでは問題は解決しません。
自分が対処できる、自分自身の課題に気が付いて、その改善をしていくほうが、実益があります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、モラハラを治すことは自分でできる?夫からモラハラと言われた経験談についてお伝えしました。
あなたがもし、自分はモラハラかもしれない・・・と思い、モラハラを治したいと願うなら、それには本人の「治したい!」「改善したい!」という強い意志がなによりも必要です。
本当にモラハラなのか、と追及するのは正直、どっちでもいい。
ただ、自分だけでは自分の問題に気づいたり、改善が難しいので、時には専門家の力を借りながら、改善のための行動を続けることが大切です。
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