モラハラで受けた心の傷は簡単に治るものではありません。
あなたが自分で思っている以上にあなたの心はボロボロで深い傷となっています。
物理的な距離をおいたり、対処をして解決したと思っても、モラハラされていた時のような感覚のままだったり、無気力で何もやる気になれなかったり、怯えていたり、人によってはうつ病などの精神疾患や激しいトラウマに悩まされることも。
それは、モラハラが人格否定や自尊心を奪う行為だから。
まして、自分が好きで愛していて結婚した相手から、モラハラされていた事実を受け止めることは本当にツラいものです。
モラハラされていたことに気づいたら、まずは自分の心のケアを優先しましょう。
今回はモラハラ被害によって受けた心の傷との向き合い方をお伝えします。
モラハラ被害による心の傷の治し方。心のケアをして自分を癒そう!
心の傷との向き合い方
苦しみはいつまで続くのか
モラハラの苦しみは一体いつまで続くのか。
夫が変わってくれたら?
それとも別居したら?離婚したら?
そうしたら、この苦しみから解放される?
残念ながら、もし夫が改心して変わったとしても、別居しても、離婚してもモラハラを受けた苦しみやトラウマは続きます。
時間が解決する…こともあるかもしれませんが、全てではありません。また少なくても自分がモラハラ受けた期間と同じくらいかそれ以上の時間が必要です。
特効薬はない
モラハラ加害者は悪いことをしたと思っていませんし、反省もしません。
そのため謝罪を受けることで解決するような方法はほぼ見込めません。
また、モラハラの相談する人を間違えると「夫婦ではよくあること」「あなたの我慢が足りない」「もっと頑張りなさい」と言われたり。自分の苦しみを分かってもらいにくいのがモラハラです。
加害者から謝られることもされず、責めることもできず、理解や共感もなかなか得ることができず、心の傷を抱えたまま泣き寝入り状態・・・苦しいし、辛いし、情けないし、悔しいですよね。
モラハラの傷は誰かに治してもらうというよりは、自分が自分の一番の理解者になって自分を癒していくしかありません。
自分を責めないこと
モラハラの被害を受けてしまったあなたは、素直で優しいいい人です。
モラハラされていたことを思い出して、何も手につかなくなってしまったり塞ぎ込んでしまうことがあるかもしれません。
そして、そのたびにモラハラ夫がいなくても、自分でこんなことを思っていませんか。
「自分が至らなかったからだ・・・」
「自分がいけないから・・・」
「自分はダメだ・・・」
「どうして自分はもっと要領よくやれなかったんだろう・・・」
「自分はいい奥さん失格だ・・・」
「自分はいい母親になれない・・・」
自分に対して厳しい言葉、自分を責める言葉ばかりをかけてしまっていませんか。
モラハラの恐ろしいところは、モラハラを受け続けることで自尊心をなくしてしまったので、モラハラを受けなくなったとしても、自分の価値がないと思い込んだままでいてしまうことです。
モラハラで傷ついた心と向き合うために、自責の念を抱えたままでは、心に蓋をしている状態になっていて心が本当に何を望んでいるのか気が付くことができません。
あなたは十分、反省してます。
これ以上、自分を責める必要はありません。
エネルギー不足を自覚する
モラハラを受け続けていると、何もやる気がしなくて無気力になります。
また、終始モラハラ夫の顔色を見て気遣ったり、責められていたので、あなたが思う以上にあなたの身体は相当のエネルギーを消耗していて、あなたの心身は疲れ切っています。
自分のエネルギー不足を自覚せずに、それをカバーしないまま心の傷と向き合うのは上手くいきません。
それは心の傷と向き合うのも、それなりのエネルギーが必要だから。
まずはたくさん眠って、疲れきった身体をゆっくり休ませましょう。
自分の癒し方
感情を吐き出す
自分の心の傷と向き合うためには、もう一人の自分になって客観的に自分を見れるようになることが必要です。
おすすめはノートに思ったことをそのまま書くこと。殴り書きます。
誰にも見せませんから、きれいごとを書く必要はありません。つじつまが合わない事でも自分勝手なことでも、汚い言葉でもなんでも自分が思ったことをそのまま書きます。
その中で、モラハラ夫に対して、激しい怒りの感情が出てくることがあります。まさしく、はらわたが煮えくり返るような怒りです。
あんなこと言われた。あんなひどいことされた。許せない!ふざけんな!
モラハラの被害者は自分を責めるばかりで、本当は怒っていいことなのに「自分には怒る資格なんてない」「悪いのは自分だから」と怒らない・怒れなくなってしまっている場合があります。思いつくまま、感情をどんどん書きましょう。
私はモラハラされていた当時、こんなことは考えたことも思ったこともありませんでした。ひたすら「自分が悪いのだ」と思い込んでいました。
でも、この書き出す作業をして自分は嫌だったと見て見ぬふりをしていた自分の気持ちに気が付くことができました。
そうすることで、「よく耐えてたね。頑張ってたね自分」と当時の自分に対して思えるようになり心が少し軽くなりました。
見方を変える
感情の吐き出すのが、少し落ち着いてきたら気持ちを整理してみましょう。
モラハラされていたことについて、自分のことを振り返ってみます。
ポイントは「もし、自分の親友から相談されたらなんて答えるのか」と思いながら振り返ります。
そして、「やっぱりおかしい。」「理不尽だ」とあなたが思ったら、その感情が正しいのです。
そのうえで「モラハラを受けたことで、私は何を学んだのか。どう成長したのか。」ということを考えてみてほしいと思います。
イメージとしては、もし神様がいるとしたら、私に「何を」気づかせるためにモラハラという試練を与えたのか。と考えてみてください。
「夫と出会ったことにどんな意味があったのか。」
「私に何を学ばせるために、夫と出会わせれたんだろう。」
「ダメ男にひっかかるだけの自分」「自分がバカだったことに気づいただけ」など表面的に決めてしまう前に、もう一歩踏み込んで、「何を学べたのか」考えてみてください。
同じ失敗を繰り返さないためにも、自分のために今回の経験から活かせること見つけることができれば、辛いだけの経験は実は違う見方があったことに気が付くでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はモラハラ被害による心の傷の向き合い方と心の癒し方についてお伝えしました。
マイナスの感情ばかりに振り回されずに、これからの人生を幸せに生きていくために何を教訓として学んだのか自分の中でしっかりと見つけて、それに目を向けられるようになると、きっと新しい世界が見えます!
ツラい経験を振り返るのはとてもしんどいことです。自分だけではどうも上手くできない、進まないという方はカウンセラーの力を借りながらやってみるのもおすすめです。
また、考えるだけで身体に異常が出る方は迷わず精神科や臨床心理士、カウンセラーなどの専門家に相談してください。
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