モラハラ夫に多い自己愛性人格障害。
自己愛性人格障害は自己愛性パーソナリティ障害とも言われ、自己愛性人格障害のもつ特徴がモラハラ言動の原因になることも多いです。
そもそも自己愛性人格障害ってなに?
うちの夫も自己愛性人格障害に当てはまる?
モラハラだとイコール自己愛性人格障害?
こんな疑問にお答えしながら、自己愛性人格障害とモラハラの関係をお伝えします。
モラハラ夫は自己愛性人格障害?その特徴と原因とは
自己愛性人格障害とは
自己愛性人格障害は自己愛性パーソナリティ障害とも言われ、精神障害の中にあるパーソナリティ障害のひとつです。
診断基準は次の項目から5つ以上当てはまり、誇大性,賞賛への欲求,および共感の欠如の持続的パターンが認められる場合です。
・自分の重要性および才能についての誇大な,根拠のない感覚(誇大性)
・途方もない業績,影響力,権力,知能,美しさ,または無欠の恋という空想にとらわれている
・自分が特別かつ独特であり,最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている
・無条件に賞賛されたいという欲求
・特権意識
・目標を達成するために他者を利用する
・共感の欠如
・他者への嫉妬および他者が自分を嫉妬していると信じている
・傲慢,横柄
乱暴にまとめると、自分はスゴイ!自分はえらい!自分のミスはいいけど他人のミスはダメ!な打たれ弱い人のことです。
自己愛性人格障害のもつ特徴がモラハラ言動の原因になることも多いです。
早速、細かい特徴をみていきましょう。(診断基準の項目は言葉が難しいので、言い換えをしながらお伝えします。)
必要以上に自分をすごいと思っている
自己愛性人格障害の人はとにかく「自分はすごい人間なんだ」と思い込んでいます。
実績もないのに「自分が本気を出せばなんでもできる」と思い込んでいます。
例えばテレビで専門家が言っていたことを「俺が言ってた通りのことを言ってる。」と言ったり、「家に金があれば、俺は医者になってた」など口だけの行動が伴っていない人とうことです。
自分の能力や才能、権力や愛などに幻想を抱いてる
自己愛性パーソナリティ障害の人は、目立ちたい、人から注目されたい、特別扱いされたいという思いが強く、自分を必要以上に良く見せたがる。
ブランド物や肩書などを重視し理想が高く、身の丈に合った言動をしないので、収入と不釣り合いなほどの金額をブランドものに使ったりします。
賞賛されたり羨望の的になりたい
ブランド物や肩書を重視するもうひとつの理由として、周りから褒められたり認められたい意識が強いです。
「弁護士の〇〇も言っていた」「〇〇〇(世界的な企業)の奴を俺は知ってる」など、たいした知り合いじゃなくても肩書のある人間をことあるごとに会話に出してきて、すごい人たちと知りあいのすごい自分を演出しようとします。
聞いてるほうからすると「だから何?」「あなたがすごいわけじゃないんだけど・・・」ですよね。
自分がほしい賞賛や感謝の言葉やねぎらいがもらえなかったりすると怒り出したり、非難します。
自分は特別な人間で凡人とは違う
自己愛性人格障害の人はとにかく「自分は特別な存在なのだ」と思い込んでいるので、周りと価値観が合わない、話が合わない原因は全て周りのせいにします。
自分のすごさを理解できない周りが悪いとか、周りのレベルが低すぎるとか、凡人には何を言っても無駄だと軽蔑したり、周りを見下します。
自分と価値観が違う人のことは、一切受け入れず、ひたすら見下すので、モラハラの被害者は一方的に我慢を強いられます。ストレスが溜まったり体調が悪くなってしまうので、注意が必要です。
自分の目的達成のために他者を利用する
そこに罪悪感はありません。
自分のためならこのくらい当然と本気で思っています。
他者を利用するわりに、自分が他人に対して協力したり貢献する意識は低い。(というか、ほぼない。)そのため、友人関係が希薄だったり友達がいないことも。
「いつも私ばっかり、やってるな」と思ったり「やっても感謝されないな」「謝ったり申し訳ないとかの態度がないな」と感じたら、もしかするとあなたは自己愛性人格障害の人からエネルギーを搾取されているかもしれません。
これ以上、あなたの大切な時間や労力を奪われないために、自分を守る行動をしましょう。
共感性がない
自己愛性人格障害の人は相手の立場になって考えるという事が出来ません。
他人の心の痛みに鈍感でデリカシーもありません。
他人に自分のことはわかってもらいたがりますが、相手の気持ちは分かろうとはしません。というか、無関心なので酷いことを言っても罪悪感や反省もしない。
「酷いことを言うから、傷ついた」とどんなに伝えても「そんなことで、なんで傷つくわけ?」「共感しろとか無理。」「メンタルおかしいんじゃないの。精神科いってくれば?」「意味わからん。」「訳わかんないこと言っててなんなの?俺を責めて楽しいわけ?」とむしろ、逆切れをしてきたり、さらにひどいことを言われて傷ついてしまうことも・・・
モラハラ被害者になりやすい人は反対に共感性が高く、モラハラしてくる人に対しても無下にせず優しくして、どんどん傷ついてしまうことが。
世の中には自分を傷つける人もいることを知り、「ここまではやるけど、ここまではしない」と線引きをすることも大切です。
嫉妬心が強い
自己愛性人格障害は、自分よりも収入や地位が高い人に対して嫉妬を感じます。
とくに、これまで見下してきた人が自分より先に出世したり、結婚したりして、優位に立つことが我慢できません。
自分の方が優れていると思っているのに、現実がそうでないことに苛立ちを覚えます。
またその反対で周囲が自分に嫉妬してると思い込むことで、自分を守ろうとします。
いずれも自分が嫉妬している自覚はありません。
傲慢な態度や言動
自己愛性人格障害の人は、自分は特別な存在と思い込み、基本的に周囲を見下しているので、自然と行動や発言、振る舞いが傲慢になっています。
自分は周りより優れているから、そのような態度をとることは当然であると本人は思ってます。
しかし、実績や周りからの評価が伴っておらず独りよがりで傲慢な態度としか映らないのです。
自己愛性人格障害の原因
幼少期に愛されすぎないで育ったもしくは過干渉・過保護で育ってしまったことが原因です。
愛されすぎなくて育った場合、親など養育者から十分な愛情が与えられなかったことで「自分のことを守らなくては」と攻撃的になったり、必死で自分を守ろうとするために、自分をすごい人間だと見せようとしたり、賞賛をもらおうとするのです。
過干渉・過保護で育ってしまった場合、母親がなんでもやてしまって、何もできないのに口だけの人になってしまったり、わがまま放題に育って、傲慢な態度になってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
モラハラ夫に多い自己愛性人格障害の特徴と原因についてお伝えしました。
自己愛性人格障害のモラハラ夫に振り回されたり洗脳されてあなたが疲れ切ってしまう前に早めに対処をすることがとても大切です。
自己愛性人格障害の簡単なチェックリストもあるので、よかったからこちらのページからチェックしてみてください。
実はモラハラ加害者に自己愛性人格障害が多いようにモラハラ被害者も境界線パーソナリティ障害に当てはまるケースが多いです。
自己愛性人格障害と境界線パーソナリティ障害の人は惹かれ合う傾向が強いのですが、長期にわたっていい関係を築くことが難しく、一緒にいるとつらくなってしまうことも。
相手を変えることはできませんが、自分の特性を知り、自分が変わることでパートナーとの関係性も変わる可能性があります。
自分について知り、変わっていくための方法もお伝えしてますので、よかったら見てみてください。
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