裁判所から離婚調停の呼び出し状が届くと、内心ビクッとしますし、ショックを受けます。
相手はそんなにも自分と離婚したがっているのか・・・
裁判所のお世話にならなきゃいけないなんて、自分は相当悪いことをしてる気になる・・・
など、気分も滅入ります。
モラハラを受けていた場合などは、夫への気持ちが残っていたり、洗脳が抜けきっていなくて、元に戻りたい気持ちが意外とあったりします。
だから、自分の気持ちとしては「離婚したくない」と思っているなら、諦める必要はないし、無理に「離婚しなきゃ」と思う必要はないのです。
今回は離婚調停で離婚したくない!と思った時の大切な考え方と対処法についてお伝えします。
離婚調停で離婚したくない!と思った時の大切な考え方
離婚調停で離婚したくない!と思った時の大切な考え方
離婚調停は話し合いの場
離婚調停=離婚ではありません。
離婚調停はあくまで話し合いの場、あなたが離婚に同意しない限り、離婚に至ることはありません。
離婚調停は2名の調停委員(男女1名ずつ)が、双方の言い分を聞いて、問題が解決できないかを話し合う場です。
1回2時間程度、数回で終わることもありますし、長期にわたって行われることもあります。3回くらいで終わることが多いみたいです。(私の感覚ですが)
時間が限られている中で、しっかり話し合いをするために、大切なことはまず自分の辛さや悲しさなど気持ちを言いすぎないということ。
離婚したくない、悲しい、辛い、苦しい…気持ちはその通りですが、それを言い続けても問題が解決されません。結論が平行線になっているから、離婚調停になっているわけですから。
あなたがやみくもに、離婚へ妥協する必要は全くありません。
ただ、あなたが離婚したくない以上、夫側に「離婚しないでおこう」ととどまらせられるような、話し合いにもっていく必要があります。
そのためにも、あなたはまず冷静になって相手の言い分を聞いて、離婚したいと思った本当の理由を知ってそれをどう解消していけるかを考える必要があります。
離婚調停はあなたが直接、夫と話ができない以上、調停委員が夫を説得しようと思える程度の説得力のある論理だったり、根拠、筋の通った話ができるのかがポイントになります。
※双方が同意をすれば、場合によっては同席の上、話し合いができる場合もあります。
離婚したくないと言った先にあるもの
調停で「離婚したくない!」と主張し続ければ、調停は不成立で終わります。
一旦は離婚は回避されます。
ただ、調停が不成立になれば、離婚裁判に移ることもできます。
それは申立人次第で、いずれ裁判を選択する可能性もありますし、何もしない場合もあります。もちろん離婚裁判になっても、離婚が認められないで終わることもあります。
ただ、別居の期間が長期化すればするほど、夫婦関係の破綻があると判断されて、次に離婚裁判となった時は、離婚の判決が出るかもしれません。
心得ておいて、ほしいことは「離婚したくない」と離婚調停や離婚裁判で言い続けることで、一時的には離婚は回避できるかもしれない。
でも、離婚が不成立になったとしても、同時に夫婦関係が元通りになるわけではないとうこと。
あなたが何もしなければ、今のままの冷たい夫婦関係がただただ続いていくということなのです。
自責の念は捨てる
モラハラされて続けていた人は特にそうですが、夫婦関係について
「自分にも悪いところがあったし・・・」
「夫を怒らせてしまうようなことをした自分がいけないから・・・」と自分を責める傾向があります。
そのため、離婚調停に呼ばれると、まるで自分の罪を償いにいくような心境で臨もうとしてしまうかもしれませんが、それはちょっと待った!
夫婦の問題は片方が100%悪いなんてことはほぼほぼありません。
あなたにも過失があったかもしれない。
あなたにも悪いところがあったかもしれない。
でも、夫は?
夫にだって、至らないところ、良くないところがあったはず。
あなたが夫を怒らせるようなことをしてしまって、自分がいけないというなら、
夫だって、怒らないで寛大に受け流すことだってできたかもしれない、気にしないでいる努力だってできたかもしれない。
夫婦はお互い様です。
離婚調停とはいえ、法律的な考えをする裁判所において、「自分が悪いです」と言っていれば相手も裁判所も「あなたが悪いっていってるなら、悪いってことですね」とあなたが悪者で終わるだけ。
必要以上に自分を卑下したり、自分を下げるような言動は止めましょう。
無意識に「自分がいけない・・・」と思ってしまっているなら、ノートに感情を吐き出したり、カウンセラーなどに話をきいてもらったり、自分で心を整えるワークをして、調停までに自分の心を強くする対策をとることをおススメします。
気持ちは気持ち、権利は権利と割り切る
「夫と離婚したくない」そのあなたの気持ちは大切にするのが当然です。
ただ、別れたくない気持ちがあると、離婚調停するにあたって
「婚姻費用の請求なんてしたら、夫になんて思われるか…金だけの奴って思われてしまわないか」と不安になったり、
「自分でちゃんと話せるか不安だから、弁護士をお願いしたいけど、相手から見たら、敵対するような印象になってしまうのではないか・・・」と心配になってしまうかもしれません。
結論を言えば、権利は権利、気持ちは気持ちで割り切っていいと私個人は思っています。
だって、生活していかなきゃいけないのですから、夫としての義務は果たしてくださいと婚姻費用をもらうのは、悪い事でしょうか。
あなたが婚姻費用をもらわらずに調停でただただ、「別れたくない。」「戻ってきてほしい」と伝えることで夫は心打たれて、戻ってきてくれるでしょうか。
たぶん、そんなことで復縁しようとか、やり直そうとかは思わないはず。
婚姻費用ぐらいで心は変わりません。
おそらく「お金を払わず済んでラッキー」「都合のいい奴で助かった」ぐらいに思うだけ。
ただ、請求すればあなたが言うように心証は多少、悪くなるのはあるかもしれません。
「チッ請求してしやがった」と思われるかもしれません。
ただ、既にあなたの相手の心証は悪いから調停になってます。
悪くなっているなら、これ以上、悪くなることはないでしょう。
また、モラハラされてると、あなたが完全に夫の下で、夫になめられている可能性が高い。
もし、やり直したいなら、あなたは夫と対等な関係が築けるようにならないと、また苦しい日々に戻るだけ。
あなた自身が自分に自信を取り戻して「いいものはいい。悪いものは悪い。嫌なことはイヤ」と夫に言っていく、強い心をもつ必要があります。
また弁護士についても、たしかに弁護士をつけると争う印象を相手に与えます。
ただ、弁護士は法的なプロであっても、離婚しないための専門家ではありません。
法的な権利を守るためのアドバイスや技能に長けていても、あなたの心情的なケアや気持ちを大切にするようなことは不得意かもしれません。(弁護士さんのによるかもしれませんが)
弁護士をつけることで、あなたが安心して調停に臨めるならお願いするのもアリだと思います。前面に立たず、裏方で協力してくれる…という弁護士さんもいらっしゃいます。(調停には同席せず、裁判所に出す通知や調停に臨むときの話し方などのアドバイスのみ。)
ただ、離婚したくない場合には弁護士ができることは非常に限られているとういことです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は離婚調停で離婚したくない!と思った時の大切な考え方についてお伝えしました。
話し方のテクニックなどもありますが、それ以上に、あなたが落ち着いて冷静に調停に臨むこと。
あなたが自分の気持ちを整理して、どうしたいのかを明確にしておくこと。
あなたが自分の心を強くして、多少のことで動じない自分であること。
がとても重要になってきます。
少しでも、これから調停に臨むあなたの参考になれば嬉しいです。応援しています!
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