夫にモラハラされてるって分かったけど、自分の気持ちはこれからも一緒にいたい。
離婚なんてしたくないし、せっかく縁があって結婚したのだから、夫婦として頑張りたい。
自分も良くないところがあった。だから、改善できるところは治している。
そして、どうにか共存していく方法はないのか…と考えていや矢先に夫から離婚調停を申し立てられた。
夫の言い分は、全て私に非がある。
自分は被害者で、私から精神的虐待を受けていたと主張してる。
えっ!?
ちょっと、何それ!?待ってよ。
あなただって、十分私にモラハラしてたよ!?
驚きや怒り、認識の違いに戸惑う。
私って加害者なの?!
調停の通知が来たら、もう離婚するしかないの!?
一方的な持論を展開する夫に一言申したい!
でも、会うのが怖い気もする。
でも、離婚したくないし、修復を望んでいるのに…
色んな感情がごちゃごちゃ混乱してる…今回は、そんなあなたに離婚したくないあなたに、離婚調停が無意味にならないための心構えについてお伝えします。
離婚したくないあなたに、離婚調停が無意味にならないための心構え
はじめに
誰だって裁判所から通知が届けば戸惑う
ある日、ポストに裁判所から離婚調停の案内の通知が入っていた。
宛名は自分!?ビックリしますよね。
私も初めて、通知を見た時は息が止まるような驚きやショックがあり、数日間ずーんと落ち込みました。
いやいや、いずれもしかしたら…と思っていたけど、いざ、裁判所からの案内を見ると
裁判所にお世話にならなきゃいけないほど、悪いことをした人みたいな気持ちになったり、
相手方はそんなにも、私と離婚したいのか…という激しい落ち込みだったり、
第三者に介入してもらわないと、解決できない位、夫婦仲がこじれてるんだと実感したり
激しく落ち込んでしまうのは当然のことです。
裁判所という、公的機関からの威圧感のような宣告文のようなものを受け取った気がして、
正直、全くいい気持ちになれません。
でも、回答文を返信したり、調停の期日に備えて、準備もしなくてはいけません。
落ち込んでいるだけでは、何も前に進みません。しばらくずーんとしたら、また無理やりでも気持ちを切り替えて、やっていきましょう。
離婚調停とは
調停は話し合いの場
離婚調停は家庭裁判所で行われる、離婚についての話し合いの場のことです。
2名の調停委員という男女1名ずつの調停委員さんが、夫と妻、それぞれの言い分をきいて、話し合いで解決できないかを模索します。
調停を申し立てた人(申立人)と調停を申し立てられた人(相手方)という言い方をします。
申立人と相手方の双方の同意があれば、同席しての調停がされることもありますが、基本的には別々に相手の言い分をきいて、「相手はこう言ってますよ。」と伝えてくれます。
調停委員さんとは・・・伝書バトみたいな感じです。
そして、大切なことは調停はあくまで話し合いの場であるから、あなたが同意をしなければ、離婚を強制されることはないということ。
離婚調停はあなたの同意がなければ、離婚できない。
離婚調停であなたが離婚を強制されることはない。
あなたが離婚を拒否すれば、不成立で終わる。
離婚調停が無意味にならないための心構え
目的を明確にする
離婚調停になって、あなたは自分の気持ちが揺らいだりしますか?
でも、戦いはこれからです。ヤワなことは言ってられません。
まずは離婚調停に臨むにあたって、あなたの目的をはっきりと持ちましょう。
- もう離婚しかないかも…だから離婚だけ回避できればいい
- 絶対に、離婚したくない!
- 別居のままでもいいから、まだ気持ちの整理もつかないし婚姻関係は継続したい…
- 元通りの仲のいい夫婦に戻りたい
- 最悪な場合、離婚も仕方ないけど、子供のこともあるから、信頼関係だけは回復させたい
- 慰謝料とかお金をたくさんくれて有利な条件なら離婚もアリかも
などなど「離婚したくない」とひとえに言っても、いろんな温度差の目的がありますよね。
それによって、話し合いの進め方や言い方、調停委員さんへの伝え方も変わってきます。
今回は「④の元通りの仲のいい夫婦に戻りたい」を想定して、お伝えします。
調停委員を味方につける
調停委員は中立の立場で双方の言い分を聞いてくれる存在です。
でも、調停委員さんは生身の人間。やっぱり心情的に中立の立場だけど、心を動かされると「応援したくなる」「頑張ってほしい」とテコ入れをしたくなるもの。
それが、あなたの調停に臨む態度だったり、周りに対して礼節がちゃんとしてる、言っている内容がまっとうだったり、筋が通っていて、相手を説得できるか、ということ。
つまり、あなたの主張が社会的に正しいと第三者も納得できるようなものであることが大切。
反対に夫側に味方に付いてしまうと「離婚しかないんじゃないの!?」「あなたにも悪いところがあったんでしょ。」とあなたが調停委員に離婚するように説得させられるハメになって不利になってしまうことも。
自分の気持ちを夫に正確に伝えるためには、まずは目の前の調停委員に正しく伝える努力が大事です。
また、それ以上に相手側の主張や言い分をまず、知ることが重要です。
あなた自身が、
「どうして、こんなに夫婦関係がこじれてしまったんだろう…」
「なんで、夫はそこまで怒ってるんだろう…離婚したいんだろう…」
と相手が離婚したい理由がわからなかったり、なんとなくしか理由がわかっていなかったりするので、それをハッキリと知っていく必要があります。
その目的を達成するためにも、調停委員さんへあなたの思いを伝える一方で、できるだけ、夫の考えていること、思っていること、目的、その背景を知るために協力してもらう必要があるのです。
相手の言い分や考えをできるだけ収集する
調停になる…ということは、多くの場合、既に別居をしていたり、パートナーと直接連絡とったり、話をしたりということが難しくなっている場合がほとんど。
また、話をしたとしても、平行線になったり、むしろ悪化したりと、残念ながら当事者で建設的な話し合いをすることが困難になっています。
離婚したくない側にとっては相手と意思疎通がなかなかできないのは、歯がゆい気持ちになりますよね。
ただ、離婚調停という第三者に介入してもらうことで、第三者を通してですが、意思疎通ができる機会が与えられたということ。
この機会を活用して、相手の良い分や考えをしっかりとくみ取りたいですね。
調停は気持ちをわかってもらうとことろではないと心得る
自分の気持ちを伝える・・・と思うと
「自分はあれされて、これされて・・・」「あの時はああで、こーで・・・」
と自分の身の上話や過去の辛かったこと、自分で頑張ってきたことなど、たくさん話したくなりますがちょっとストップ!
調停の場は相談する場所だったり、あなたの気持ちを吐き出す場所ではありません。
調停には時間の制限があります。だいたい1~2時間くらい。交互に話を聴いもらうので、よくて2~4回ローテーションする程度。
あなたが身の上話をすることで、貴重な話し合いの場所や時間が削られていきます。
調停の前に、しっかり時間をとって、自分の感情をノートに書き出すなりして、気持ちを整理ししておきましょう。
そのうえで、調停委員さんに言いたい事、夫に伝えたい事を、端的に伝えられるように、自分の伝えたい事をまとめておきましょう。
調停の場ですから、思った通りには進みません。
夫から誹謗中傷だったり、傷つくこと、腹の立つことも言わることもあります。
でも、あなたの目的はなんですか。その場で、怒りくるったり、感情的になることはあなたの目的に得策ではありません。
平穏な冷静な心で臨む、それを維持することが何よりも大切です。
あなたの人生や子供の人生がかかっています、決して、感情に流されてはいけません。
ただ、話をしていると、感極まって涙を流してしまうこともあると思います。
感情的になりすぎるのは、よくありませんが、感情を出すことは悪い事ではありません。
どれだけ、夫のことが大切だと再認識した。
今の状況になってしまったことが本当に悲しい。
素直にあなたの気持ちを伝えることで、相手の心が動かされることもあります。
ただ、自分の気持ちばかりを優先するのは危険です。
あくまで調停の場、ビジネスライクな世界です。
調停の場で心からあなたの心配してくれたり、あなたの見方になってくれる人はいません。
最後まであなたの人生に責任を持ってくれる人、助けてくれる人はいないのです。
あなたの味方はあなた自身だけ。
安易に考えて臨むと痛い目をみるのはあなた自身。
自分の権利は自分で守る。自分の尊厳は自分で守る!根底にはそんな意識をもっていたほうが賢明です。
調停は自分の心を許して語る場所ではないし、自分の気持ちをわかってもらうところではないと強く心得ておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は離婚したくないあなたに、離婚調停が無意味にならないための心構えについてお伝えしました。
離婚調停に臨むにあたって、あなたの感情を吐き出して、整理しておくことが超大切。
少々、厳しい言い方もありましたが、調停に行けば、誰かが助けてくれる、守ってくれる…どうにかしてくる…なんてことはないのです。
自分の人生は自分で作っていくしかありません。
調停を無駄にしないために、事前の準備を念入りにして、望みましょう。
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